コロナに始まりコロナに終わった感のある2020年。FM栃木(RadioBerry)にとっても、名物イベント「ベリテンライブ」の中止など散々な1年となりましたが、明るいニュースを2つピックアップします。
その1つは、「日本民間放送連盟賞」受賞です。毎週金曜14時から5時間にわたる生ワイド「RBZfriday」が、「ラジオ生ワイド番組」部門で“激戦区”の関東甲信越を勝ち抜き、全国で優秀賞に。最優秀の広島エフエムさんには及ばなかったものの、いっときコロナ禍を忘れる出来事でした。
パーソナリティ・佐藤望(局アナ)と棚橋麻衣の絶妙なコンビネーションに加え、ディレクター・小松正浩のアイデアあふれる仕掛けも「リスナーが参加しやすい雰囲気を醸成している」と評価されました。
もう1つは、都道府県別の魅力度ランキングで栃木県が初の最下位(47位)となったことでしょう。えっ? 最下位が明るいニュース? はい。
実は、最下位脱出を図る県の「そこ(47)から始まる栃木県」プロジェクトに、FM栃木による「栃木県魅力発信ラジオCMコンテスト」が採用されたのです。そのきっかけとなったのが、受賞番組「RBZfriday」でした。
残念な「最下位」の知らせが届いた2日後の金曜日。番組では「真っ向から反論しても面白くない」と考え、「栃木県の自虐ポスターを考えよう!」と題してリスナーからメッセージを募りました。その反響を聞きつけた県が、県民とラジオの力で栃木の魅力を発信しようと考えたわけです。
グランプリ(賞金10万円)は2月26日に発表され、できあがったCMはFM栃木はもちろん、各地で放送される予定です。
最下位にまで落ち込んで、そこ(底)から始まる2021年。コロナ禍という「底」からも脱したいものです。