30周年イヤーを迎えたFM徳島では、特別企画の一つとして「エフトクパーソナリティーズ出張校内放送」を実施しています。
・コロナ禍で静かになった昼食時間を耳で楽しんでほしい。
・未来のリスナーである子どもたちに放送の魅力を伝え、ラジオ放送、そして放送業界の仕事に関心を持ってほしい。
といった趣旨のもと、応募があった県内の小中高校にパーソナリティーがおじゃまして、本気の機材やジングルなどの素材を駆使し、全力で校内放送を実施しています。
学校の要望も聞きながら、小学校では学校で流行っているものや先生のキャラを話題にしたり、進路選択を迫られる中学校では将来の仕事の話題を取り入れたり。高校では放送部の生徒とコラボしたり・・・
大きな目的である「ラジオのファンづくり」。
そこで、「ラジオで自分のメッセージやリクエスト曲が採用された時の喜び」を味わってもらうべく、学校の協力のもと事前アンケートで答えてもらったメッセージやリクエスト曲をできるだけ当日の放送の中紹介する事も心がけています。
実際に放送中の教室を覗いてみると、メッセージが読まれた子どもは友達と顔を見合わせてはにかんだり、推しアーティストの曲が流れたら歓声が上がったり・・・
イレギュラーとして、中学校の文化祭バザー会場での公開放送も実施しました。生徒たちの顔が見える場所での公開放送。多感な時期である中学生たちに楽しんでもらえるのだろうか?そんな一抹の不安を抱きながらスタート。序盤は微妙な距離感だった放送ブースと生徒たち。しかし放送が進むにつれてブース前にはギャラリーが増え、飛び入り出演希望者続出で大盛り上がり!
我々にとっても久しぶりの公開放送。生徒たちの反応を実感したことで、改めて我々ができること、放送の役割を再認識できたような気がしました。いろんな事を伝えるつもりでいった場所で、いろんな事を教えてもらった・・・そんな1日でした。
生徒への事後アンケートでは、「文化祭の盛り上がりにつながった」「また来年も来て欲しい」「(出演していた)アナウンサーに興味を持った。ラジオでも聴いてみたい」などの嬉しい声も寄せていただきました。
この原稿を書いている時点で、まだ3校の予定が残っています。子どもたちに思いを伝えられるよう取り組みたいと思います。